2017年2月19日日曜日

「人間山脈」とノーベル文学賞作家

(初出:2016年5月@Google+)


笑った!

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すっごい誤爆で、説明文がアンドレ・ザ・ジャイアント!

人間山脈!
(プロレス実況中継時代の古舘伊知郎氏、本当に冴えていたなあ。)

正確な身長は223㎝だそうです。233ではない。
確かに猪木さんが小さく見える。

グルノーブルの山中深いところで、毎日黙々と一人木を切る生活をしていたために、自分がいかに巨大であるかに全く気付いていなかった、という...。
(↑これは友人筋から伝わってきた都市伝説。ほんの一瞬ではあるが、騙された。)


しかしねぇ...。

「ゴドーを待ちながら」などで有名な、アイルランド生まれで、英仏バイリンガルの劇作家・サミュエル・ベケットが、なんと20世紀後半のプロレス界でその名をとどろかせたアンドレ・ザ・ジャイアントのご近所さんだったとは...。

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しかもこの二人の間柄、単なるご近所さん同士というだけでは済まなかった。
子供の頃から巨人症の病態がはっきりと現れていたアンドレ。
体が大きすぎたため、スクールバスに乗り込むことすらできないほどであった。


そんなアンドレに助け船を出したのが、たまたま近隣に住んでいたサミュエル・ベケットである。
ベケットは、アンドレを毎日自分のトラックの荷台に乗せて、彼が中学2年生の時にドロップアウト(要するに自主退学)するまでの間、ずっと送り迎えをしてやっていたそうだ。
移動中の二人はもっぱらクリケット(スポーツ)の話ばかりしていたらしい。
さすがのアンドレも、当時はまだ、自分が世界各地の四角いジャングルを巡って闘うだなんて将来は、まったく思い描いていなかったのだろうな。


いやはや、たまげた。事実は小説より奇なり、だ。


この話、何が何だかちっとも意味がわからんベケット戯曲のフランス語と格闘させられていた、21歳当時の私に聞かせてやりたかった。
そうしたら、勉強にももう少し身が入っていたかもしれないな。

今なお世界各地で上演され続けている「ゴドー」。もはや、「古典」。


そんなアンドレも、46歳という若さで1993年に亡くなってしまった。
深酒のせいで心臓が相当弱っていたらしい。


ハルク・ホーガン(左:ちと黒すぎやしないか⁉)
の決め台詞「イチバ~ン!」に影響されて、
修学旅行先の京都・清水寺近くの土産物屋で
念願の「一番」Tシャツを買った、
当時中三の私。
来日したロックミュージシャンがよく着てたんだよね...。




(ソース:英語版André the GiantのWikiページ。https://en.wikipedia.org/wiki/Andr%C3%A9_the_Giant



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