2016年12月12日月曜日

シューベルトのセレナーデ(演奏:V. ホロヴィッツ)

映画の中でシーモアさんが子供の頃、「美しすぎて泣いた」ほど感動した、というシューベルトのセレナーデ(リスト編曲)。

【02/15/17追記:こちらで記事にしちゃいました。】
https://dragonlaughsalone-pastmidnight.blogspot.com/2017/02/blog-post_69.html


残念ながらシーモアさんご本人による演奏が無いので、20世紀最高のピアニストと誰もが口を揃えるウクライナ系ユダヤ人・ウラジミール・ホロヴィッツ(1903-1989)による演奏で。


中学生の時、老ホロヴィッツが初来日した。1983年のこと。
 「チケット5万円」というニュースに度肝を抜かれたのをよく覚えている。しかも、即日完売だってよ。すごい。クラオタ(クラシックオタク)さんたちの狂喜乱舞ぶりがうかがい知れるエピソードだ。


...この動画レベルの演奏と、


あの超絶技巧の「カルメン前奏曲」!!!


を生で聴かせてくれるのならば、5万円なんてちっとも惜しくはない。
そう考える人が大勢いるのは、至極当然だと思う。
「次は無い。最初で最後の日本公演。」って誰もが信じていたからね。
(大方の予想に反し、ホロヴィッツはその後、1986年に再来日した。)


残念ながら、83年コンサート後のレビューに登場した「ひびの入った骨董品」という強烈な一言だけが独り歩きしちゃったけど。
演奏のあまり出来が良くなかったらしい。


そうですか。吉田秀和氏でしたか、発言の主は。
なるほど。
歯に衣着せぬ言い方する人、って感じだものね。


音楽を語る〈下〉―対話による音楽入門 (1975年)
吉田 秀和
芸術現代社
売り上げランキング: 1,693,208
(上巻が読みたいんだけどな。残念ながらうちにあるのはこちらの<下>のみ。)


ちなみに、ほぼ同時期に来日したフリオ・イグレシアス(エンリケのパパ...って言っても既に過去の人化していて、通じないか⁉)のディナーショーのチケットはその二倍の10万円だった。即、売れたそうだ。

「なぜにぃ~~♪」...どうしても郷ひろみの声がかぶる。


ああ、バブル経済絶頂期。
日本が一番浮かれていた時代だったよ。






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